「『黒い十人の女』効果」とでも言おうか、ロック・バンド、ピチカート・ファイヴのリーダー小西康陽氏の推薦で、昨年秋リヴァイヴァル上映された昭和36年の大映作品『黒い十人の女』を観た大学生やOLの方から「古い邦画をもっと観たい!」というメールを沢山いただきました。中には「モノクロの邦画をスクリーンで観たのは『黒い十人の...』が初めてでした」という方もいらしたりして。 熱狂的邦画ファンの私としては、そうした邦画への関心を嬉しいと思う反面、正直「ちょっと困ったな」とも思いました。あの『黒い十人の女』を日本映画の傑作、代表作であると思われては非常に困る。勿論私も観ました。確かに面白い作品だとは思うけれど、かなりの変化球。日本映画の本当の実力はハッキリ言ってあんなものではないのだ! というわけで、20代の方々を対象とした、いわばミニシアター世代のための日本映画超入門編です。あまりに初歩的ゆえ、ご年配
人の出会いは不思議である。ある時、それまで何の関係も無い者同士が、無二の親友となり、夫婦となり、同士となる。映画監督黒澤明と俳優三船敏郎の出会いもまた、そのような不思議な縁で結ばれた関係であった。二人はちょうど十年の歳の差があり、二人の父親は、偶然だがともに秋田の出身である。 黒澤が初めて三船を見たのは、彼が監督になって間もない1946年6月、つまり黒澤36才、三船が26歳の時であった。 「すごいのが、面接にきているぞ。しかしその男、態度が乱暴でね。当落すれすれらしい」という声を聞いて、黒澤は、興味をそそられて、面接会場にかけ付けてみた。すると、いかつい顔をした若い男が、縛られて、獣のように暴れまわっている。もちろんオーディションのテストだが、その男の野獣のような雰囲気に会場がすっかり飲まれている様子だった。 黒澤自身「生け捕られた猛獣が、そこにいるような凄まじい姿で、しばらく動けなかった
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