番号ポータビリティでは,電話を中継する仕組みも変わる。従来はCDEコードを見て事業者を識別し,その事業者の網に呼をルーティングしていた。ユーザーが番号ポータビリティで別の事業者に移行した場合は,以下の二つの方法のどちらかで対処する。一つは,移行元事業者から移行先の情報を取得し,発信側で移行先事業者につなぎ直す「リダイレクション方式」。もう一つは,移行元から移行先の事業者に呼を転送する「転送方式」である(図3)。 図3●番号ポータビリティの実現方式は2種類の組み合わせ 従来と同じCDEコードでルーティングした上で,移行先へのつなぎ直しを依頼する「リダイレクション方式」と,呼を転送する「転送方式」がある。携帯電話事業者各社といくつかの固定系事業者は前者,それ以外の事業者は後者の方式を利用する。[画像のクリックで拡大表示] このうち回線の利用効率が高いのは,移行先の情報を取得して呼をつなぎ直す「
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