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ブックマーク / science.srad.jp (13)

  • 傾いて見える文字列を自動生成するアルゴリズム | スラド サイエンス

    「コニア画コニア画コニア画コニア画コニア画」のように、傾いて見える文字列を自動生成するアルゴリズムを、錯視の研究で知られる東京大学数理科学研究科の新井仁之教授と、数学者のしのぶさんが開発したことを明らかにした (ITmedia ニュースの記事、文字列傾斜錯視の自動生成より)。 のように傾いて見える文字列は 2005 年ごろにネット掲示板で生まれ、さまざまな文字列が投稿されてきた。新井さんはこれを「文字列傾斜錯視」と呼ぶ。なぜ文字列が傾いていると脳が誤認するのかを数学的に研究し、必ずしも文字に水平線は必要ないことなどを見つけた。 さらに、任意の文字列を入力すると文字列が傾いて見える錯視を見つける自動生成アルゴリズムを開発。錯視にする文字列数と、基になるフレーズを入力するだけで作成できるという。例えば「コンピュータと数学」から 5 文字の繰り返しによる錯視を作るよう設定すると、 コピー数学

  • LEDの発光効率が100%を超える | スラド サイエンス

    MITの研究チームは、高温下で非常に低い電圧をLEDに印加すると、発光効率が100%を超えるという研究成果を発表した(論文概要、 DVICEの記事、 PhysOrg.comの記事、 家/.)。 印加する電圧を下げていくと入力電力は電圧の2乗に比例して減少するのに対し、LEDの発光出力は電圧に比例して減少していき、超低電圧時には発光効率が100%を超えるとのこと。30ピコワットの入力電力で69ピコワットの発光出力が得られたという。これはLEDが周囲の熱エネルギーを吸収して電力に転換するためで、発光効率が100%を超えるとLEDの温度は低下するとのこと。常温では十分な吸熱は行われないが、発熱の少ないLED照明や冷却システムなどへの応用も考えられるという。

  • 負極に昆布を使用すれば、リチウムイオン電池の容量が 10 倍に | スラド サイエンス

    せっかくなんで今回の話を理解するために必要なリチウムイオン電池の知識を. ・バインダー 電池の電極は基的に活物質とバインダーから出来ています. 活物質というのは実際にLiイオンを吸収・放出する材料です.ただ,粒子が大きいと内部までイオンが浸透するのが大変になる(使える容量が減る,充放電速度が遅くなる)ため,通常はナノ粒子化して使用します.こうすると表面積が増えてイオンの吸収・放出が速くなり(=充放電が速くなる),中心まできっちりイオンが入れるため容量もしっかり使い切れるようになります. その一方,ナノ粒子のままだとバラバラに崩れてしまいますし,集電極(外部と繋がっている電極)との電気的な接触も取れませんから,ナノ粒子をしっかり結びつけて全体の形状を保持するための「糊」が必要になります.これがバインダーで,今回の報告ではこのアルギン酸ナトリウムをバインダーとして15wt%使用しています.リ

  • 人工遺伝子「論理回路」で癌細胞を死滅 | スラド サイエンス

    ストーリー by reo 2011年09月08日 10時00分 エターナルフォ(略)、細胞は死ぬ。 部門より スイスのチューリヒ工科大学 の Yaakov Benenson 教授と MIT の Ron Weiss 教授の率いる研究グループは、細胞に診断用生物学的論理を用いた情報処理を施すことで、癌細胞を検知して死滅させる「論理回路」の構築に成功したとのこと (MIT News Office の記事、家 /. 記事、DOI: 10.1126/science.1205527 より) 。 この人工遺伝子回路は、癌特有に発現する分子的因子を検知することができ、この分子的因子が全て検知された場合のみ遺伝子が細胞死を誘発するタンパク質を生産するのだという。つまり癌細胞にのみ標的を絞って破壊させることができるのだ。また、遺伝子を入れ替える事で癌以外の病の治療にも応用できるとのことで、Weiss 氏はこ

  • 地球を覆う反物質帯が発見される | スラド サイエンス

    2006年に打ち上げられた観測装置「Pamela」によって、地球を覆う反物質粒子の薄い層が発見されたそうだ(家/.、BBC記事、論文)。 研究者チームによれば、今回発見された反物質の帯は「地球に近い、最も豊富な反物質源」であり、地球をドーナツ状に覆う2層のヴァン・アレン帯の間に反物質が捕らえられているのだそうだ。 反物質は物質と衝突するとエネルギーを発し、ごくわずかな量でも莫大なエネルギーが生み出されることから、NASAでは反物質を宇宙船の燃料として利用するプロジェクトがあるそうで、今回の発見はNASAの計画を具体化するのに十分な量である可能性があるらしい。

  • NEDO、レアアースの一種であるセリウムの代替技術を開発 | スラド サイエンス

    MSN産経ニュースの記事に依ると、独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の研究グループが希土類(レアアース)の1種で液晶テレビのガラス基板研磨に用いられるセリウムの代替技術などを開発したそうだ (参考:NEDOのプレスリリース)。 セリウムは電子部品の研磨などにも使われる重要な物質でありながら従来は代替品がなく、さらに産出量の9割を占める中国が最近になって輸出制限を行なったことで価格の高騰などが起きていた。今回、研究グループでは研磨パッドの素材を変えるとともに、研磨剤としてセリウムより安価な酸化ジルコニウムを使うことで従来品より研磨効率を50%改善したとのこと。また、セリウムを有機物に付着させて「複合砥粒」とすることで従来より研磨効率を50%改善し、セリウムの使用量を減らすことが出来たそうだ。 中国側は9月8日の日中交渉で「代替品を開発してはどうか」と発言したそうだが、

  • 三井化学、二酸化炭素と水素からのメタノール生産を事業化すると発表 | スラド サイエンス

    NHK によれば、三井化学が二酸化炭素を元にプラスチックの原料を製造する技術を確立し事業化に向けて格的な検討に入るとのこと。 この技術そのものは、2008 年には実証プラントを建設するとリリースがだされているものだが、昨今の社会情勢を鑑みて事業化の具体的な検討に入ったと言うところか。二酸化炭素と共に原料となる水素の確保は、新日鉄等、製鉄会社が製鉄の副産物として生産する実験を着実に進めている状況。投入する総エネルギーがどの程度となるのかは非常に興味深いところだが、安定に蓄積と輸送が可能なエネルギー源として期待もでき、また、三井化学のプレスリリースの通り、メタノールは他の様々な石油化学製品の原料ともなる。 どこかで現代の錬金術か ? との声もあるが、これは人類の夢となり得るのか ? 興味は尽きません。

  • バクテリアで放射性金属を不活性化 | スラド サイエンス

    米ミズーリ大学の農業、品および天然資源学部の Judy Wall 教授が研究している生物学的腐性のバクテリアは、ウランを溶解性の非常に低い閃ウラン鉱 (二酸化ウラン) に変えるなど、重金属の溶解性を変えることができるとのこと (Science Daily の記事、家 /. 記事より) 。 このバクテリアは重金属で汚染された環境で既に確認されているが、生存できる酸素レベルや温度が限られているため制御するのは難しいとのこと。また、有酸素状態で生存できる種類を作りだすことができたとしても、バクテリアによる鉄の腐への対処など、乗り越えるべき問題は多いという。しかし将来的には汚染されたエリアや工業廃棄物などの浄化が期待されているとのことで、研究者らはこのバクテリアの水質浄化能力や、不活性化された金属の安定度なども研究しているとのこと、また、遺伝情報の解析や自然環境での活動限界などの解明に務め

  • ダウン症候群の出生前治療への第一歩 ? | スラド サイエンス

    ダウン症候群は 21 番目の染色体が 3 になり、トリソミーと呼ばれる染色体異常を起こすことで発症する先天性疾患群である。マウスでも 16 番目の染色体が 3 になることがあり、どちらの場合もグリア細胞が生成するニューロンの発達に必要なタンパク質の生成量が少ないという異常がみられる。トリソミーを持つ人間やマウスのニューロンを培養し、このタンパク質を構成する NAP と SAL とういペプチドを加えると、そのままでは変質してしまうニューロンを保護する働きをすることが分かっている。 この研究を踏まえ、米国立衛生研究所の研究チームがダウン症の出生前治療に関する実験を行い、論文を発表した(論文要旨)。トリソミーを持つ個体を身ごもったマウスの妊娠中期に同ペプチド 2 種を注入したところ、生まれたマウスは触覚刺激への反応や、掴む能力などにおいて通常のマウスと同等の発達がみられた。また、トリソミー個

  • 水中で泳ぐナノ粒子 | スラド サイエンス

    ペンシルバニア州立大学の研究チームが、水に浸された金属のナノロッドが水中の酸性度に沿って自律的に移動することを発見した(National Science Foundationの記事)。 白金と金で出来た棒状の粒子 (大きさ1500nm×400nm) を蒸留水に浸した状態で過酸化水素水を加えたところ、過酸化水素水の濃度が高い方に粒子が回転しながら移動することが観測された (動画) 。化学エネルギーを動力に変換するこの現象は、ナノデバイス用のモーターを実現するうえで重要な意味を持つそうだ。

    anaking
    anaking 2008/12/01
    白金と金で出来た棒状の粒子 (大きさ1500nm×400nm) を蒸留水に浸した状態で過酸化水素水を加えたところ、過酸化水素水の濃度が高い方に粒子が回転しながら移動することが観測された
  • ごく普通の粘着テープからX線が放出される | スラド サイエンス

    ストーリー by hylom 2008年10月23日 15時00分 真空中で粘着テープをはがす際はお気をつけください、 部門より Scotchテープといえば、オフィスや家庭でごく普通に見られる例の粘着テープ。これを使うときにはロールから必要なだけのテープをビリっと引っ張り出すが、このときになんとX線が放出されるのだそうだ(家/.「X-Rays Emitted From Ordinary Scotch Tape」、元ネタ「X-rays emitted from ordinary Scotch tape」)。元ネタの記事やNature Newsの記事には、そのX線で感光させた指のレントゲン写真やテープがX線を発している写真が掲載されている。 なぜX線が放出されるのかというのが大変気になるが、元ネタの記事によると、粘着テープを剥がす瞬間にテープの摩擦で電気が発生し、ロール側と剥がしたテープの間

  • 近赤外線を反射する透明シート | スラド サイエンス

    同研究所の外岡和彦・主任研究員と菊地直人・研究員が開発したシートは、プラスティックの一種、ポリカーボネートに酸化ケイ素、酸化チタン、銀を主成分とする厚さ0.3ミクロンの薄い多層膜を張り付けたもので、フレキシブルな性質を持つ。多層膜は、熱を運ぶ近赤外線を反射する機能を持っており、日射エネルギーの透過量を47%に抑える機能を持つ。他方、透過する光の明るさは78%確保できることが確認された。

  • 排卵の瞬間をカメラに捉えることに成功 | スラド サイエンス

    ベルギー Catholic University of Louvain(UCL)のJacques Donnez博士は、排卵の瞬間をカメラに捉えることに成功した(BBCの記事、NewScientistの記事、それぞれ4枚の画像あり)。これは、45歳の女性が子宮の摘出手術を行っているときに捉えたもので、卵子が赤い突起部分からゼリーのような物質に覆われて出てくることが確認できる。また、排卵は一瞬で行われているという説があったが、この排卵プロセスは15分ほどかかったという。

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