半導体分野では「MEMS」(Micro Electro Mechanical Systems:メムス)というキーワードがよく聞かれるようになった。MEMSとは、電子回路や各種センサー、機械部品などを1つの基板の上に集積したデバイスを指す。すでにMEMS技術は、プリンターヘッド、プロジェクターなどに使われるようになっており、今後市場規模は拡大すると期待されている。その有望分野の1つが、医療だ。日本で早くからMEMS研究に取り組んできた、東北大学・江刺正喜教授に、医療におけるナノテクノロジーの可能性をうかがった。 (インタビュー・文/山路 達也 写真/MOTOKO) 体の中で小さなセンサーが使われるようになってきた ──江刺教授はMEMSを幅広い分野で研究されていますが、中でも医療系にはどのようなきっかけで取り組まれるようになったのでしょうか? 1970年に私が入った東北大学の研究室でテーマに
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