鬼滅の刃が爆売れしているのはなぜか?というのを論じる記事をたまに見るが、どれも本質的ではない。惜しいものならあるのだが。 今回は、ヒットした理由の本当のところを述べてみたい。 結論から言うと、愛や憎しみの表現が上手いからだ。 鬼滅の刃は、他のジャンプ作品に比べて愛憎や人間同士の繋がりを描いた場面が多い。 そのうえで、キャラクターが魅力的であり、バトル描写があり、一応は恋愛要素もある。 これでウケないはずがない。 私の意見だけでは根拠に乏しいので、引用をさせてほしい。 『ベストセラーコード』という、アメリカの言語学者とフリージャーナリストによる共著だ。テキストマイニングという数学的アプローチにより、実際に世にウケる作品のパターンについて記した本だ。1万冊以上の小説をスキャンして機械分析にかけている。 少し長い。結論は最後の方にある。 しかし、このふたり(注:書中で紹介されているベストセラー作