文芸誌「新潮」6月号に、作家の平野啓一郎氏との対談「ウェブ進化と人間の変容」(前編)が掲載されました。対談自身は、四月に東京で行い、連続八時間にわたり(一回でおさまりきらず次号に後編が載ります)、たいへん刺激的でした。どうぞご一読ください。 さっそくブログで対談への評がアップされていました。 http://d.hatena.ne.jp/marudonguri/20060503 連休明け発売かと思っていましたが、もう書店に出ているのかな。
文芸誌「新潮」6月号に、作家の平野啓一郎氏との対談「ウェブ進化と人間の変容」(前編)が掲載されました。対談自身は、四月に東京で行い、連続八時間にわたり(一回でおさまりきらず次号に後編が載ります)、たいへん刺激的でした。どうぞご一読ください。 さっそくブログで対談への評がアップされていました。 http://d.hatena.ne.jp/marudonguri/20060503 連休明け発売かと思っていましたが、もう書店に出ているのかな。
ワークスタイル・メモ カレンダー・手帳術からグループウェア、ライフハックやWeb2.0まで、インターネット時代の仕事術やツールの未来を考える ワークスタイル・メモ > 情報共有・見える化 > 見える化とは (3) 「見える化」の5つのカテゴリー 前回に続いて、「見える化」本のご紹介です。 書籍では具体的な見える化のカテゴリーについて、5つに分類して具体的に紹介されています。 ■「見える化」の5つのカテゴリー 1.問題の見える化 企業活動において発生する大小さまざまな異常や問題が、タイムリーに「見える」ようにする 2.状況の見える化 企業活動の現状がどのような状態になっているのかが「見える」ようにする (状況が見えなければ、問題を発見したり、打ち手を講じたりするのは不可能) 3.顧客の見える化 市場の変化に敏感な企業でありつづけるために顧客が「見える」ようにする (見える化は企業の内部活
タイトルは大仰だけど、いわゆるロジカルシンキング指南。ただし、そこらのロジシン本と一緒にするなかれ。「知的複眼思考法」は今まで読み散らしてきたロジシンもので最高に腑に落ちてくるスゴ本なり。 これまでのロジカルシンキング本は、定義と書き方の説明と例の紹介の集積にすぎない。曰く、「今なぜMECEか?」「MECEとは」「MECEの例、書き方」「MECEの実践」でオシマイ。 だから読んでもソレっぽい書き方はできるけれど、あくまで見た目。ロジカルシンキングから導出される「アウトプット」と同じ書式だけれど、ロジカルシンキングをしていない。 いっぽう、本書の第3章の「問いの立てかたと展開のしかた」では、MECEとなるための思考方法を説明してくれる。実は、優れたツリーの裏側に何十枚もの「デッサン」がある。書いちゃ捨て、拾っては直しのスクラップ&ビルドが必要なんだが、フツーの指南本はそこを省く。本書には「デ
「大学新入生に薦める101冊」[参照]で知った一冊。辻邦生は初めてなのでとても嬉しい。なぜなら最初に読んだ本書が素晴らしかったから。 これは尾張の大殿、織田信長を描いた作品。そのままを書くのでなく、彼に出会ったある外国の船員を語り部としている。 わたしは小説を読む際、話のフレームを意識するようにしている。曰く「どうしてこの形で書いたのか?」と。人称、時制、構成、会話、文末、語彙のそれぞれには絶えず必ずメッセージがあり、考えなしに書いている作家は、たいてい一作で終わる。一般に、未熟、というか青い人であればあるほど一人称を使っているのを目にする。 本作は、三人称でも神の視点でもなく、船員の「書簡」の形式になっているのが興味深い。冒頭で手紙の出所と訳出の理由が述べられているが、ウッカリ信じるところだった(これは"小説"なんだ)。 それほど「信長像」は生々しい。目つきや風貌といった写実云々のことを
2006年05月13日17:00 カテゴリ書評/画評/品評 滅びゆく知の巨人-立花隆はどこへ行くのか かつては尊敬の対象だったものが朽ちていくのを見るのは悲しい事だ。 電脳進化論 立花隆 [文庫版] 例えば「電脳進化論」と今の「メディア・ソシオポリティックス」を比較すると、彼の「知的足腰の衰え」は見るも無惨だ。 Passion For The Future: 滅びゆく国家 日本はどこへ向かうのか 地位も名声も築いたのだから書籍やテレビの権威の仕事で十分なはずだが、敢えてネットで論陣を張るのが、根っからの論客なのだなと尊敬してしまう。この本には、はずれた予想や、当初の誤認識も、意図的に直さず掲載したと自ら述べている。これもなんだかネット的である。立花隆の真骨頂は、頭にあるんじゃない。足にあるんだ。 ネコビルまで建てて確保した蔵書も、あくまでも食事。それを第一線で活躍する者達への取材という筋ト
前エントリーでちょっとご紹介した平野コメント http://blog.japan.cnet.com/mt/mt-comments.cgi?entry_id=2805 を受けて、江島さんが「平野氏からのコメントへの返信」 http://blog.japan.cnet.com/kenn/archives/002817.html というまたまた凄く勢いのある文章を書いた。 ここで終わりかなと思ったら再びコメント欄に平野さんが長文を寄せている。 http://blog.japan.cnet.com/mt/mt-comments.cgi?entry_id=2817 江島さんとIMで話したら「いやぁ、平野とはいつもあんな調子なんですよ」とのこと。いい友達同士だなぁ。 平野さんは文壇では、こういう本音たっぷりの過激な往復書簡なんて畏れ多くて、という感じの存在になっているから、こんな面白いやり取りは本当に
「ねぇ、『東京タワー』って読んだ?」 久しぶりに会った友人に聞かれた。 もちろん、あのリリー・フランキー著『東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜』(扶桑社)(以下『東京タワー』)のことだ。江國香織著の同名の有名作品もあるが、今『東京タワー』といわれてイメージするのはこちらの作品ではないでしょうか。まだ読んでいない私は、すごく感動したという友人と一緒になって盛り上がることができなかったのだが、このとき“ベストセラー”について考えた。 「全国書店員が選んだいちばん! 売りたい本、2006年本屋大賞」 にも選ばれ、発行部数100万部を超えたといわれている『東京タワー』。ドラマ化も決定し、ゴールデンウィーク中の東京タワー観光客数にまで影響を及ぼしたというし、まさに社会現象となっている。本を作る仕事に携わっている自分にとっては、 夢のまた夢。たくさん売れてうらやましいな〜と羨望のまなざしでみ
ワークスタイル・メモ カレンダー・手帳術からグループウェア、ライフハックやWeb2.0まで、インターネット時代の仕事術やツールの未来を考える ワークスタイル・メモ > 情報共有・見える化 > 見える化とは (4) 「見える化」すべき3つの情報 前回に続いて、「見える化」本のご紹介です。 見える化本では、1部が解説、2部が事例紹介という形式になっているのですが、1部の最後になるのがこの3つの情報の話です。 書籍では、見える化とは単なる情報共有ではなく、「問題解決のための情報共有」であると強調されており、見える化の対象となる情報を、三つに分類しています。 ■見える化すべき3つの情報 1.信号情報 異常や問題が発生したという事実を伝え共有 2.支援情報 特定された問題解決を支援するための情報 3.基礎情報 網羅的・多面的な情報やデータ ここで強調されているのがそれぞれの情報によって「見える化」の
仕事は掛け算! 2006-06-20-2 [書評・感想] 先日の「持続可能なブログ会議」[2006-06-15-2] のパネルでご一緒した鮒谷周史さんの軽快な著書。 ■鮒谷周史 / 仕事は、かけ算。 - 20倍速で自分を成長させる 要するに、 【成果物=仕事量+仕事量+仕事量】 から 【成果物=労働の質×労働の密度×労働時間】 へと考え方を変えていこう、と。タイトルにある掛け算はこれのこと。 この式を素直にとらえてみると、どれかがボトルネックにならないように バランスを保ちながら成果を出していこう、ということになりますね。 以下、ピンと来た箇所をいろいろピックアップ。 働くからやる気が出るのか、それともやる気が出るから働くのか。 まるで「タマゴが先か、にわとりが先か」といった類の難問に見えるか もしれませんが、答えは決まっています。 間違いなく、動くからやる気
なんか最近書評ばっかり書いてる気がするが、まあいいや。たまたま面白い本によくぶち当たるので、きっと幸せなんだろう。AERAの大鹿靖明記者が書いた、『ヒルズ黙示録―検証・ライブドア』。既にあちこちのブログで書評が書かれているので、特に内容そのものの総括レビューはしない。 自分自身、このブログでホリエモンの日本放送買収の記者会見模様のライブエントリを書いたり、ライブドアやホリエモンについていろいろ考えたことを書いてきたこともあり、「あーなるほど、あのときの裏はこうだったのか~」とか、いろいろ考えながら読んだ。そして最後に大鹿記者が指摘しているように、ライブドアという会社がある意味で自分を含む団塊ジュニア世代の「パンク・ムーブメント」だったことを実感した。驚いたのは、実は自分もこの10年あまり、想像以上にその舞台上の登場人物たちの近くにいたことを知ったことだ。 この本を読んでいて僕が一番興味を持
「カラシニコフ」 「カラシニコフII」 松本仁一著 朝日新聞社 それぞれ2004年7月16日、 2006年5月3日発行 各1,470円(税込み) 日本は、第二次世界大戦終結の直前、米国の手により2発の原子爆弾を投下された。昭和20年8月6日広島、同年8月9日長崎。様々な統計が存在するが、急性放射線障害が一応の収束を見た昭和20年末までに、広島では約14万人、長崎では約7万人が死んだという。その後も放射線障害によるがんや白血病などの被害は延々と続いた。 第二次世界大戦後、米国とソビエト連邦は冷戦に突入し、地球を何度も破壊できるほどの核兵器を備蓄した。両陣営とも核兵器の生産と運用のために莫大(ばくだい)な投資を行った。 1987年、レーガン大統領とゴルバチョフ書記長は、核兵器を実戦で一回も使うことなく冷戦を終結させた。人類絶滅の悪夢を振りまいた核兵器は、広島と長崎以降、
ボクみたいなオメガブロガーでなんとかできる界隈なら そんな問題なんか出てこない気もしますけどね。 いま、ブログ界で問題になっているものを簡単にいくつかあげると 1.大手が参入すると、話題が拡散(しかも変な形で)していって、それまで細々と良質な議論をされていたのが、変な方向に流れていってしまう問題。 2.メディアで偉そうにしてる先生方も〜〜大学or院卒と肩書きで自身のご神託に権威付けしてるわけで、それをまねしてるだけの論壇ごっこがすきな人たちが幅を利かせている問題。 3.はてなブックマークを知っている人といない人の格差の問題。 4.ソレっぽい過去のリンクや著名人の言葉を並べたら問題を語ったつもりになれる問題。 5.はてなへの依存度が高いブロガーの問題。 6.ニュースを貼り付けるだけで語ったつもりになれる上にアクセスがあつまる問題。 7.粗悪乱造される内輪向けのサイト論の問題
「よつばと!」が面白い 2006-06-25 「よつばと!」という漫画が面白いです。 よつばと! (1) posted with amazlet on 06.06.25 あずま きよひこ メディアワークス (2003/08/27) 売り上げランキング: 286 おすすめ度の平均: 「よつばと」も面白いです。 無邪気は無敵! さらーに進歩 Amazon.co.jp で詳細を見る amazonレビューに多く書かれている「日常が面白い」とはまったくその通り。いわゆる日常でしか目にかけない些細な台詞や人の動きが、絶妙に描写されています。また、シーンの移り変わりが絶妙で、テンポもよくて、総合して「うまいなあ」と思いました。笑いの領域も、かなりいけてます。 気軽に読める内容なので、漫画喫茶で読むものが無くなったときなどにどうぞ。 コメント / トラックバック コメントは受け付けていません。
同世代で一番尊敬する人は誰?と聞かれたら、僕は迷わず、将棋の羽生善治棋士をあげます。 タイトル七冠全てを独占するほど将棋が無双に強いのはもちろん魅力ですが、僕が素晴らしいなと思うのは、その性質です。具体的にリストアップすると…… 素直さ。とても素直で、どんな反論に対しても頭から否定せず「もしかしたらそうかもしれない」と一度受け入れるところ。眼のきれいさにそれが表れていると思います。物事の本質を鋭く捉える眼。羽生さんの発言には、昔から「なるほどなぁ」と思わず膝を打つようなものが多いです。基盤を深く読む修練を積んだその視点は、無駄なく美しく、そして優しく現実的だと思います。自然体。いつも柔軟で、肩肘張らず生きているように見えます。勝負師の世界からはほど遠いその佇まいが、かえって最強の勝負師の雰囲気を漂わせます。冷静さ。本人はサインを頼まれると、必ず「玲瓏」と書くそうですが、戦いの真っ最中ですら
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