新銀行東京(東京都新宿区)を舞台にした詐欺事件で、警視庁に社長らが逮捕されたソフトウエア開発販売会社「アシストプラン」(大阪市)が、新銀行から融資を受けた2006年、大手銀行に関連会社の決算書の粉飾を見破られていたことがわかった。 当時、アシストプランの企業グループに計約5億円を融資していた大手銀行は、支援を打ち切り、返済を要求したという。 粉飾を見抜けなかった新銀行の融資のずさんさが改めて浮き彫りになった。 同庁関係者によると、アシストプランは、大阪市内を中心に複数の関連会社で企業グループを作っており、05年ごろから大手銀行との取引を始めた。ところが、大手銀行が06年11月ごろ、アシストプランの財務担当幹部だった大杉澄夫容疑者(46)が社長を務める通信機器販売会社(同)から提出されていた決算書を調べたところ、売上高が水増しされていたことを突き止めたという。 同企業グループはこの時点で、新