100年ぶりに城が動く――。漫画や映画の宣伝文句のようだが、実話である。現存12天守のうちの1つ、弘前城が100年ぶりに動くのだ。動く城・弘前城は青森県弘前市、弘前駅からバスで15分ほどのところにある弘前公園内にそびえ立っている。弘前公園は日本一ともいわれる桜の名所で、ゴールデンウィークごろに行われる桜まつりには200万人ほどの来場者が訪れる観光名所だ。その弘前公園のシンボルともいえる弘前城が動くというのはどういうことなのだろうか? 実際に弘前市へ行って取材してきた。 まず、弘前城とは一体どんな城なのか。弘前城は、弘前藩の初代藩主・津軽為信によって築城が計画され、二代藩主・信枚によって1611年に完成。当初は高岡城と呼ばれていたが、後に弘前城と改称し今では国の重要文化財、国の史跡にも指定されている。立派な石垣が築かれ、城の周りには大きな濠が、その周囲にはたくさんの桜が植えられている。春には
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