47都道府県を巡り、献血805回。茨城県行方市島並の小田忠勝さん(69)が5日、つくば献血ルーム(つくば市吾妻)で最後となる806回目の献血を行い、勇退した。自身が交通事故に遭った経験から「健康を誰かに分け与えたい」と半世紀以上活動してきた。献血者数が減少する中、「少しでも協力する人が増えてくれれば」と呼びかけている。(鴨川一也) 「感無量。飽きっぽいのに、50年以上も続けられてよかった。まだまだ献血したい」。献血が終わると笑顔でそう語った。献血ができる上限は69歳で、今月7日に70歳を迎える小田さんは今回が最後となる。 この日は長女の上(かみ)智子さん(43)、長男の忠義さん(42)がサプライズで登場し、家族並んで献血を実施。小田さんに花束を贈呈し、労をねぎらった。忠義さんは「ただただ尊敬します」と父に敬意を表した。 小田さんが初めて献血をしたのは県立麻生高3年の18歳の時。その後は高校