1990年代前半、高校に通っていた頃の筆者には、未来のビジョンがあった。そのビジョンは、仮想現実(VR)への入口であるヘッドセットで没入する世界と関わりがあった。その夢は、この10年間でまったくの現実になった。そしてその後、現実ではなくなり、その後また半分現実になった。未来が到来し、それから後退し、今は身を潜めて前進の時を待っている。この記事で語るのは、この10年の間に筆者の頭に装着してきた無数のデバイスに関する物語であり、なぜ筆者が(今のところは)一日中デバイスを着けて生活していないのかという話でもある。 2019年に発売されたMicrosoftの「HoloLens 2」。筆者がこの10年の間に頭に装着した数多くのデバイスの1つだ。 提供:James Martin/CNET 筆者は無骨なゴーグルや、突飛なメガネ、知覚を変える大小さまざまなデバイスなど、あらゆるものを試してきた。このデバイ