CA2047 – グループ討議を中心としたオンライン研修の事例報告:国立情報学研究所「大学図書館員のためのIT総合研修」 / 服部綾乃, 松野 渉 PDFファイル カレントアウェアネス No.357 2023年9月20日 CA2048 動向レビュー 査読は無償であるべきか? 同志社大学免許資格課程センター:佐藤 翔(さとうしょう) 1. はじめに 学術雑誌に論文が投稿されると、編集者はその内容を審査するにふさわしい外部の研究者(多くの場合2人)に原稿を送り、掲載可否の判断や、改善点・疑問点をまとめたレポートの作成を依頼する。編集者はこのレポートを参考に論文の採否を決定する。これが「査読」であり、協力する外部の研究者(査読者)は一般に特に報酬等は支払われない。一方で、査読を無償とする慣習への疑問の声も上がってきている。 本稿では、これまで挙げられてきた論点や研究等も参照しつつ、査読は無償であ
2024年9月12日、米・カリフォルニア大学ロサンゼルス校の教授が、Elsevier社を始めとする大手学術出版社6社に対して、査読報酬や複数の雑誌への同時投稿等に関する出版慣習を巡って訴訟を起こしたことが、複数のメディアで報じられています。 Academic publishers face class action over ‘peer review’ pay, other restrictions(Reuters, 2024/9/14) https://www.reuters.com/legal/litigation/academic-publishers-face-class-action-over-peer-review-pay-other-restrictions-2024-09-13/ Scientists File Antitrust Lawsuit Against Journ
2024年9月5日、公共図書館による電子書籍の貸出しが市場に与える経済的影響に関する調査研究報告書が、ドイツ経済研究所(DIW)から公表されました。 この調査研究は、連邦政府文化メディア受託官の委託によるプロジェクトです。連邦政府は電子書籍貸出しに係る枠組みの構築に取り組んでおり、2022年には連邦政府文化メディア受託官により図書館、出版社、著作者等によるラウンドテーブルが設置されています。 Studie zum E-Lending in öffentlichen Bibliotheken veröffentlicht – Kulturstaatsministerin Roth: „Fairen Rahmen für E-Lending schaffen“(Die Bundesregierung, 2024/9/5) https://www.bundesregierung.de/breg-
2024年7月3日、英・オックスフォード大学が、オープンアクセス(OA)出版ポリシーに権利保持(rights retention)に関する条項を盛り込む改訂を行ったと発表しました。 発表によると、2024年10月14日以降、同大学で雇用されている教職員は、自身の論文及び会議録の著者最終稿を出版時点でクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CC BY 4.0)の下で利用可能にする権利を、大学に対して与えることになります。この権利保持の適用除外を希望する著者は、論文・会議録ごとに除外手続をとることになるとあります。 これにより、研究者が出版社の許可を得ることなく自身の研究成果を再利用可能にすることができ、ゴールドOAやRead&Publish契約を通じたOA化が難しい場合に研究成果をOAとする手段を提供できるとあります。 University of Oxford Open Access Publ
この記事では、まずポジティブ・フィードバックがなぜ重要なのかを述べる。次に、多くのリーダーにとってネガティブ・フィードバックよりもポジティブ・フィードバックの方が難しいという意外な理由を紹介する。そして最後に、ポジティブ・フィードバックをよりインパクトのあるものにするためのシンプルな方法について紹介する。 なぜポジティブ・フィードバックが重要なのか なぜポジティブ・フィードバックが重要なのか?ゴットマン研究所は、健全な人間関係を築くために必要な 「効果的な」 関係の比率は、ポジティブな相互作用とネガティブな相互作用の比率が5:1であるという研究結果を発表した。この研究をビジネス上の人間関係に当てはめると、同様の結果が得られた。最も業績の良いチームでの比率は5:1から6:1,、業績が中庸なチームでの比率は2:1くらいであった。一方、業績が低迷しているチームでは1:3であり、これはポジティブな
2024年6月12日、Springer Nature社が研究公正に関する二つのAIツールを導入すると発表しました。 発表によると、今回導入されるのは、論文の各セクションのテキストの一貫性を確認して、AIによって生成された可能性の高いコンテンツを検知するツール“Geppetto”と、問題のある画像の特定を支援するツール“SnappShot”の二つです。 いずれも論文を次の編集プロセスに進めるべきかどうか判断するためではなく、コンテンツや画像について人間の目による確認が必要かどうか判定するために用いるものとあります。編集者や査読者の時間節約、論文のチェックの高速化につながるとしています。 Springer Nature unveils two new AI tools to protect research integrity(Springer Nature, 2024/6/12) https
2024年3月19日、公益社団法人著作権情報センター(CRIC)が、授業目的公衆送信補償金共通目的基金助成事業として、著作権を学ぶための映像資料「どうすりゃいいんだチョサクケン~ただしくチョサクブツをつかうために~」を公開しました。 主に小・中・高校生を対象とした教材で、指導案・ワークシートなどもダウンロードが可能です。 小・中・高校生のための映像資料(CRIC) https://www.cric.or.jp/education/eizoushiryou.html 著作権の理解に役立つ映像資料「どうすりゃいいんだチョサクケン」のご案内 https://www.cric.or.jp/index_doc/info_video202403.pdf
クライアントの皆さんはたいてい、好ましくない現状に関してどうしたいのか、何を変えたいのかについてははっきりとしている。ただ、それからあの恐ろしい言葉を口にする。 でも(But)... 先日、私がコーチングのデモをした女性は、一言口にするたびに〈But〉を挟んで話していた。「自分がしたいこと、しなければならないことを話したあとで、必ず『でも』とおっしゃいますね。気づいてます?」と、私がその癖を指摘すると、彼女は気まずそうに目をそらし、それから私の方を見て、またも〈But〉と言いそうになった。彼女は笑みを浮かべ、笑い声をあげ、私に訊いた。「それで(And)、私は何を変えられるかしら?」 私は「代わりの言葉を見つけたようですね」と言った。 その後のやりとりは、彼女が〈But〉を口にしないように気をつけ、何度も〈And〉に言い直したりするので、途切れ途切れになった。彼女は言い直そうとするたびに笑顔
2024年4月16日、研究を実施・助成・評価する機関や研究情報のインフラを提供する機関の関係者らのグループによって、研究情報のオープン化を目指すバルセロナ宣言(“Barcelona Declaration on Open Research Information”)が発出されました。 書誌データや助成情報といった研究に関するメタデータのオープン化を標準とすることや、それを可能にするサービスやシステムをサポートすることなど四つの原則を掲げています。支援機関としてはCrossref、DataCite、学術文献データベースOpenAlexを運営する非営利団体OurResearchなどが名を連ねています。 この宣言に対しては、研究助成機関のコンソーシアムであるcOAlition S が同日に歓迎を表明しています。表明では、cOAlition Sが長年に渡ってメタデータのオープン化を掲げていたことに
2024年4月17日、雑誌の図書館「COVER(カバー)」が、東京都原宿の新商業施設である東急プラザ原宿「ハラカド」内にオープンしました。 同館は、日本出版販売株式会社(日販)の子会社である株式会社ひらくがプロデュースしており、出版社からの提供及び一般からの寄贈による約3,000冊以上の雑誌を収蔵しています。入場無料で誰でも利用可能です。 来館者のクリエイティビティを刺激する街の雑誌図書館として、原宿の新しい“たまり場”を目指すとしています。 ひらくがプロデュースする雑誌の図書館「COVER」が東急プラザ原宿「ハラカド」に4月17日オープン(PR Times, 2024/4/17) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000363.000023227.html 雑誌の図書館「COVER」 https://coverharakado.jp/ COVER(
2024年4月23日、一般社団法人光文文化財団が、ウェブサイト「ミステリー文学資料館 WEB版」を開設したと公式X上で発表しました。 同財団では1999年からミステリー専門図書館であるミステリー文学資料館(東京都豊島区)を運営していましたが、同館は入居する光文社ビルの建て替えのため、2019年に閉館しています。 新たにウェブサイトとして開設された「ミステリー文学資料館 WEB版」では、同財団が所蔵する探偵雑誌のうち、複写が可能な資料の検索・複写申込みができるほか、所蔵する希少な本や雑誌、個人コレクション、グッズを展示するコーナー「展示室」が設けられています。 @myst_bun(X, 2024/4/23) https://twitter.com/myst_bun/status/1782611622617592186 ミステリー文学資料館 WEB版 https://library.kobun
Coach's VIEW Coach's VIEW は、コーチ・エィのエグゼクティブコーチによるビジネスコラムです。最新のコーチング情報やコーチングに関するリサーチ結果、海外文献や書籍等の紹介を通じて、組織開発やリーダー開発など、グローバルビジネスを加速するヒントを提供しています。 エグゼクティブ・コーチングでは、経営者の仕事の中でも重要な意思決定のための「選択」がテーマになることがよくあります。あるクライアントとも「いかに選択の能力を上げるか」というテーマで対話をしてきました。 ある日のセッションで彼が言いました。 「私は仕事の中で常に選択に迫られています。その中でいかによい選択をするかというプレッシャーに常にさらされてきました。セッションでも、選択の質を上げるための能力について話してきましたし、さまざまなことを試してきました。それでもいつも後悔があって、つい『たられば』を考え続けてしま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く