2021年12月17日、ルクセンブルク国立図書館が、12月18日から閲覧室の利用時にワクチン接種証明書等の提示を求めると発表しました。 発表によると、新型コロナウイルス感染症対策に関する2020年7月17日の法改正および文化省・健康省の勧告に則った措置です。閲覧室、キャレル、オーディオブース等の利用時に、19歳以上はワクチン接種証明書または回復証明書、12歳2か月以上19歳未満はワクチン接種証明書または回復証明書、陰性証明書を提示することが求められています。 12歳未満の場合や、展示室・ホワイエの利用の場合は提示の必要はないとしています。 Le régime CovidCheck est appliqué à la Bibliothèque nationale(BnL, 2021/12/18) https://bnl.public.lu/fr/actualites/articles-act
2021年11月30日、フランスの大学図書館・ドキュメンテーション分野の管理職層職員が構成する団体“l’Association française des directeurs et personnels de direction des bibliothèques universitaires et de la documentation”(ADBU)が、新型コロナウイルス感染症感染拡大下のフランスの大学図書館に関する学生へのアンケート調査についての記事を掲載しました。 カーン大学、ルーアン大学、ル・アーブル大学の大学図書館による2020年11月から12月までの調査をはじめ、2020年から2021年にかけて学生を対象とした大学図書館に関するアンケートが行われたことが述べられています。 記事の中では、8の大学・大学図書館により実施されたアンケートの結果の内、機器・ネットワークの状況、外出規
米国議会図書館(LC)の保存部門のスタッフらによるブログ”Guardians of Memory” の2021年6月14日付け記事“Assessing the Impact of Sanitizing Products on Collection Items”で、消毒剤が図書館資料に与える影響を調査した結果が紹介されています。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより、手指消毒剤や消毒用のティッシュ、スプレーが日常的に使用されています。このような状況を踏まえて、LCの保存研究試験部門(Preservation Research and Testing Division)は、図書館資料で用いられる8種の材料(ブッククロス、羊皮紙、革、光沢紙、新聞紙など)に対する一般的な消毒剤の影響を調べました。あくまで限られた範囲の調査であるとしつつ、調査結果から言えることとして次の
ロックダウン下の英国公共図書館レポートに見る図書館の貢献 筑波大学大学院人間総合科学学術院・土屋深優(つちやみゆう) 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大により,英国では2020年3月から6月まで最初のロックダウン体制が敷かれ,公共図書館も少なくとも4か月の休館を余儀なくされた。ロックダウン期間中の公共図書館サービスについて,図書館関連慈善団体であるLibraries ConnectedおよびCarnegie UK Trustが調査レポートを公開した。本稿では両レポートについて概要を紹介する。 Libraries Connectedは2020年10月に調査レポート“Libraries in Lockdown: Connecting Communities in Crisis”およびそのサマリーを公開した。これらのレポートは132館へのアンケート,18人のサービス担当責任者へ
ウィズ・コロナ時代の北米の大学図書館サービス<報告> 早稲田大学図書館・御園和之(みそのかずゆき) 2020年12月10日,私立大学図書館協会オンラインセミナー「ウィズ・コロナ時代の大学図書館サービス~北米の現場から~」が協会加盟館の所属者を対象に開催された。筆者が所属する,本協会の国際図書館協力委員会では,例年,海外の図書館等を訪問し見識を深める海外認定研修を実施しているが,新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響により,2020年度は中止となったため,その代替として実施したものである。企画・運営に関しては,丸善雄松堂株式会社様の多大なるご協力をいただいた。全国から135人の参加があり,また,東亜図書館協会(CEAL)日本語資料委員会のメンバーからも,特別に参加の希望があった。 本セミナーは,北米の大学図書館に勤務する以下3人の日本研究司書による事例報告と,パネルディスカッション・質疑応答
コロナ禍におけるオンライン学会:日本図書館情報学会の場合 日本図書館情報学会技術ワーキンググループ 日本図書館情報学会では,春季研究集会と研究大会の年2回,会員に対して研究発表の場を設けている。学会発表は会員それぞれの研究成果を発表し,質疑応答を経て研究の内容を改善した上で,学会誌への論文投稿へとつなげていく場である。特に研究発表を学位取得論文へとつなげる必要がある若手研究者にとっては,より重要な場であるといえる。しかし2020年度は新型コロナウイルス感染症感染拡大の影響から,大会会場となる大学の施設使用が制限されるだけでなく,参加者の感染リスクを考えて会員を一か所に集合させての開催を避ける必要が生じた。 2020年4月18日に開催された第1回常任理事会では,この状況下で,同年6月6日に開催が予定されていた春季研究集会の開催方法を検討した。議論の結果,研究集会は学会が行うべき重要な活動であ
アマビエでつながる地域と図書館:信頼性のある情報発信 くまもと森都心プラザ図書館・石本美夏(いしもとみか) くまもと森都心プラザ図書館は,新型コロナウイルス感染症感染拡大防止のため2020年2月29日から5月20日までの82日間,休館を余儀なくされた。来館者サービスが実施できない中,「アマビエという妖怪について詳しく知りたい」という問い合わせの電話をきっかけに様々なサービスを開始した。これらのサービスは,当館の所蔵資料から得られる情報等に基づいたサービスという点等が評価され,2020年11月4日に第6回図書館レファレンス大賞文部科学大臣賞を受賞した。以下では,コロナ禍に当館で行った取り組みを紹介する。 レファレンスには,所蔵している郷土資料や民俗学の資料を駆使し,回答を行った。調査の過程で,アマビエは「疫病を鎮める」とされた妖怪であることが判明した。さらに,幕末当時に発行された瓦版には,ア
2020年12月16日付で、Nature誌のオンライン版に、同誌の収集・分析したデータに基づいて、2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行が学術出版・研究成果公開にどのような影響を与えたかを解説する記事が掲載されています。 同記事では、主に次のようなことを指摘しています。 ・Digital Science社のディスカバリープラットフォームDimensionsのデータによると、2020年に発表された論文の約4%が新型コロナウイルス感染症に関連している。医学文献データベースPubMedでは、2020年に索引された論文の約6%が新型コロナウイルス感染症に関連している。 ・米国の人工知能(AI)技術開発等の専門企業Primer社の、PubMedに収録された新型コロナウイルス感染症関連論文に対する分析によると、当初は感染症の拡大・入院患者の予後・診断・検査などのテーマが扱われていたが、5
2020年11月20日付で、Springer Nature社の刊行する欧州医療哲学会(European Society for Philosophy of Medicine and Health Care)の機関誌“Medicine, Health Care and Philosophy”に、論文“Optimizing peer review to minimize the risk of retracting COVID-19-related literature”のオンライン速報版が掲載されています。 同論文は、The New England Journal of Medicine(NEJM)やThe Lancetなどの著名な査読誌も含め、根拠データが不十分である等の理由により、公表された新型コロナウイルス感染症に関連する論文の撤回がしばしば発生していることを受けて執筆されました。著者
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く