トップ > 社会 > 速報ニュース一覧 > 記事 【社会】 縄文時代のノコギリクワガタ発見 奈良、ほぼ完全な状態 2011年5月25日 02時08分 秋津遺跡で見つかった縄文時代のノコギリクワガタ=24日、奈良県橿原市の県立橿原考古学研究所で(本谷一成撮影) 奈良県立橿原考古学研究所は24日、同県御所市の秋津遺跡で、縄文時代晩期後半(2800〜2500年前)の遺構面からノコギリクワガタがほぼ完全な状態で見つかったと発表した。大アゴから脚までそろった出土例は珍しく、同研究所は「当時の環境復元に役立つ貴重な発見。DNA解析ができれば現生種との比較も可能」と期待している。 ノコギリクワガタは体長約6センチのオスで、川跡沿いのアカガシの木の根元に付着した泥の中から発見。泥に潜る習性はないため、大雨で流れた土砂に埋まるなどして、空気に触れない状態で保存されたとみられる。特徴のある大アゴや鋭い爪先など