ニーメラーさんの警句だけど、あれが示しているのは、“他者の弾圧を看過すると、次は自分の番”ということだけじゃない。 あの警句は、実際に弾圧された順を示している。どういうことか、というと、ニーメラーはその立場からも、ユダヤ人や共産主義者・社会主義者の弾圧に関して、ただ看過していただけではなく、喝采を送り、支持していた。 弾圧者は、最も弾圧が見逃されるところを選んで逐次弾圧していく。それを看過したり喝采を送れば、自分もその構図に巻き込まれるよ、というのが重要なところ。 ぶっちゃけ、社会的不公正や社会的弱者の問題をどう捉えるかで、アナタが「ニーメラーさんの“わたし”」かどうかが決まる、という事ね。