カラヴァッジオ(カラヴァッジョ)はバロックを代表する画家。カラヴァッジオの写実性と劇的な明暗表現を組み合わせた作風は、これまでにないドラマティックな宗教画を生み出し、カラヴァジェスキと呼ばれる多くの模倣者ほか全ヨーロッパの芸術家に影響を及ぼしました。 バロックに影響を与えたカラヴァッジョのテネブリズム 闇のなかに差し込む一筋の光に照らされる人物たち。光の元に立つのが収税所を訪れたキリストで、キリストが指差す先に広がる光のなかに収税人・マタイがいます。 キリストがマタイを呼び出す召命の場面が、まるで主役がステージ上でスポットライトを浴びるかのように浮かび上がるカラヴァッジョの名演出。劇的な光と闇のコントラスト・テネブリズムを駆使したカラヴァッジョのドラマティックな表現手法は、教会に訪れた信者たちを驚かせただけでなく、カラヴァッジョ以降のバロック美術にも大きな影響を与えました。 議論の的・果た
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