持ちやすく注ぎやすい“とっくり”のような形状に、残量が一目でわかるガラス製のボディ、赤褐色の醤油とのコントラストも美しい、真っ赤なプラスチックの注ぎ口……。 どこでも見かける身近な存在なのに、よく見るとそのデザインにさまざまな工夫が見て取れる「キッコーマンしょうゆ卓上びん」。 1961年の発売開始から、50周年を迎えた2011年までの間に、国内外で累計4億本以上が販売されたロングセラーだが、デザインを手がけた人が誰だかご存じだろうか。 デザインを手がけたのは、1929年生まれの工業デザイナー・榮久庵憲司(えくあん けんじ)氏。