投資のチャンスを確実にモノにするには、世界にアンテナを張り巡らし、お金の流れを機敏に察知する必要があります。元外交官の経験を活かし、一見違う視点で、世界の政治とお金の関係を、リアルタイムで説明します。 今、原油が高騰し続けている。その勢いはもはや何者であっても止められない様相だ。 こうした状況について、「専門家」たちは一体どんな分析をしているのか?今、私の手元にはリーマン・ブラザーズ社(ロンドン)のアナリストたちが書いたレポート「原油価格小史(A brief history of the oil price)」(07年8月30日)がある。 そこでは、高騰する原油先物マーケットの「原因」として、「需給関係の逼迫」「金融マーケットにおけるマネー・フローが価格変動の揺れを激しくしていること」といった4つのポイントを掲げている。 それにしても妙な動きではある。70年代のいわゆる「オイル・ショック」