先生が亡くなった……だけど悲しくない 虎眼先生が無明逆流れで亡くなってから二月ほど経った。 しかし実はそれほど悲しくないのである。 本当にこれっぽっちも悲しくないかというとそれは嘘になる。 でも悲しいという気持ちよりも「解放された」という気持ちの方が強い。 決して仲が悪かったわけではなく、むしろ良かった方だ。 先生と一緒に兄弟子に会えば、先生が「出来ておる喃」と言っているということをからかわれた。 確かに自分で望んで弟子入りしたわけではない。「この童、いらぬなら貰うぞ」みたいなことを言われ、しょうがなく弟子入りしたのだ。 それでも、自分なりに先生を満足させようと頑張った。 一緒に色々な所に出かけた。たまには二輪だってした。 自分の学問時間を減らして、趣味の時間も取らず、いっぱい稽古をした。 先生の曖昧を解消するために自分の行動に制限をつけた。 先生はそれなりに曖昧生活に満足していたと思う。
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