なんて、すばしっこいのだ! 混雑する都心を走りまわっていると、つくづく感じる。 なんといってもコンパクトな車体が、ヤマハ原付2種スクーター『アクシスZ』の持ち味。足まわりは原付1種も採用する前後10インチで、見るからにこじんまりとして乗りやすそう。シート高は770mmと低く、足つき性に不安はないが、そもそも車体重量が100kgしかないため、小柄な人でも片足立ちで地面に足を下ろせば車体を支えるのは容易く、取り回しに苦労することはないはず。 そんな軽快な車体に、余裕ある125ccエンジンを積むのだからスイスイ走るに決まっている。空冷4ストロークSOHC2バルブ、最大出力8.2PS/6500rpmと、スペック的には特筆すべきポイントはなさそうだが、実際の走行フィーリングは発進加速から充分すぎるほどに力強い。アクセルをしっかり開けてやれば、市街地のクルマの流れなど簡単にリードできる。 よく走る信頼