無人駅で、駅舎はなく小さな待合室があるだけ(厳密に言えばトイレもあるが後述の事情からここではあえてこう記す)。周囲には何件かの集落で、利用者も一日に一人いるかいないというレベルだった。 しかし、実はこの駅、島根県で第一号の高架駅だった。それも大都市にありがちな半端な高架駅ではない。地上からホームに辿り着くまでには116段の階段を昇らなければならないほどの高いところにある。その地上にトイレがあるがこのような事情からあまり利便性はない。都会の団地のような無機質な階段だが、高い建物や都会に憧れていた当時の若者にとってはさぞかし羨望の的だったことだろう。ちなみに存命中には鉄道ファンから「宇都井タワー」と言われていた。駅をモチベーションにして、そこで運動をするご年配もいたとかいなかったとか。 しかもこの高架駅、驚くべきことにエレベーターもなく、身をもってバリアフリーへの異議を唱えていた。ただ、廃駅に
JR西日本が三江線を廃止する意向と報じられた。三江線は島根県の江津駅と広島県の三次駅を結ぶ108.1kmの長大なローカル線だ。単線で普通列車のみ。全線の所要時間は約3時間半。列車の本数が少なくて、下り8本・上り9本。全線を通しで乗ろうとすると、上り・下りとも3便ずつしかない。列車ダイヤ描画ソフト「OuDia」に時刻表を入力してみた。 圧縮しても、それぞれの列車がはっきりわかる閑散ぶり。単線だから単純往復する列車ばかり、というわけでもなくて、需要に合わせて区間列車を設定している。ちなみに、三江線沿線の高校は、石見川本駅付近に島根県立島根中央高校、三次駅付近に広島県立三次高校がある。朝の通勤通学に使える列車はどの駅も上下1本だ。江津発の次の列車は6時間半後、三次発の次の列車は4時間後。通学生の皆さんは、朝5時台・6時台の列車に乗らないといけない。他に選択肢がないなんて気の毒だ。 下り列車を見る
ページが存在しません 指定されたURLは存在しませんでした。 5秒後に産経ニューストップページへ移動します。 産経ニューストップへ
三次市と江津市を結ぶJR三江線(108・1キロ)の全線廃止の方針を、JR西日本が固めたことが15日、分かった。2017年度の廃止を想定しているとみられる。利用低迷による赤字が理由で、16日にも沿線市町に方針の説明を始める。通学や通院で使われている中山間地域の生活路線だけに、自治体や住民の反発も予想される。 三江線が廃止されれば、100キロを超える本州のJRローカル線の全線廃止は初めてとなる。代替となる公共交通は、学校や病院などをルートに含めたバスを運行する方向。JR西はすでに一部の沿線自治体に訪問する意向を伝えており、現在の運行状況や廃止の方針などを説明する構えだ。 三次市、川本町など広島、島根県の6市町に35駅がある同路線の1キロ当たりの平均輸送人員は、JR西が発足した1987年度は1日458人だったが、14年度は50人と約9分の1まで減った。14年度の旅客運輸収入は約2300万円で、赤
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く