ホタルイ属の植物のなかで、全国的に最も普通にみられる雑草が「イヌホタルイ」です。水田のなかで密生すると稲に必要な養分を吸い取ってしまい、稲の生育が悪くなり収量が減ることも。種子は、条件が良いと10〜20年の寿命があると言われる一方、特定の除草剤成分に対して抵抗力を持つ「除草剤抵抗性」を持つ場合もあります。今回はイヌホタルイの防除において知っておきたいポイントをご紹介します。 イヌホタルイ-全国的に最も普通にみられる水田雑草 カヤツリグサ科のホタルイ(Scirpus )属の植物のなかで、「ホタルイ」と呼ばれている水田雑草には、ホタルイ(Scirpus juncoides Roxb. var. hotarui Ohwi)、イヌホタルイ(Scirpus juncoides Roxb. var. ohwianus T. Koyama)、タイワンヤマイ(Scirpus wallichii Nees)