当時、銅、さらにはベンガラ景気で湧いていた吹屋山中の宴で最高の御馳走は海の魚、いわゆる「とと」。銅山の関係者は新鮮な鰆や鰤を切望しました。 それを運んだルートが、60KMにもわたって山坂を越えて続いていた「とと道」と呼ばれる道です。一体どこを通る、どんな道だったのでしょうか? とと道が2017年に歩けるようになってはや5年、この間私たちはできるだけ多くの方にとと道を実際に歩いていただこうと、一般公開ウォークと呼ぶイベントを開催してきました。 とと道を歩くのは草木の繁茂する初夏から秋にかけてはコースの一部の薮がひどくとても困難。ベストシーズンはやや寒いのですが草刈りの済んだ晩秋から早春。このため、イベントは11月に各地のボランティア会員による草刈りのあと、12月〜2月を中心に実施してきました。 これまで6回、160名を越える方に参加いただいております。歩き方の基本はとと道の遺構が残っている部