とあるオフィス。 先輩社員たちの前で、ぎこちなく自己紹介をする新人OL(波瑠さん)。 波瑠さん:「新人の村松です。よろしくお願いします」 電話の応対や荷物運びなど、慣れない仕事に、あたふたする日々。 駅のホーム。 電車を待つ間に、スマホで小説を読む。 作品に出てくる登場人物たちの言葉が、気持ちとシンクロする。 モノローグ:“また一週間が始まった” 『ヴァンサンカンまでに』 オフィスで、顔も見ずに書類を渡す先輩社員。 先輩社員:「松村、コピー」 悲しげに書類を受け取る波瑠さん。 波瑠さん:「私、村松です・・・」 昼休みに定食屋へ。 行列に並びながら、スマホでコミックを読む。 モノローグ:私はまだ、“前に進めない” 『行け!稲中卓球部』 上司のお供で営業へ。 重い紙袋を両手に歩いている途中、紙袋が破れ、中身をぶちまけてしまう。 波瑠さん:「スミマセン」