佐野眞一『阿片王―満州の夜と霧―』(新潮文庫、2008年)よりの抜書き 里見甫(はじめ) 2017年 02月 28日 『阿片王』をようやく読み終えていたので、気になるところを抜書きしておきました。 佐野眞一『阿片王―満州の夜と霧―』(新潮文庫、2008年、単行本2005年)よりの抜書き p105 大物政治家から将官クラスの高級参謀、満州国のエリート官僚から辣腕ジャーナリスト、はては身分を決して明かさない特務機関員から得体の知れないごろつきまで、底知れない闇を孕んだ広大無辺の人脈を築きあげた里見甫(はじめ)は、どんな人生を送り、「阿片王」と呼ばれるまでになったのか。 里見甫は明治29(1896)年1月21日に生まれた。 …戦後、A級戦犯で逮捕され、GHQ国際検察局の尋問では、出生地は秋田県の能代だと答えている。 p147 そして、二・二六事件が起きる一ヶ月前の、昭和11(1936)年1月、電