腎臓から尿管、膀胱、尿道の中に結晶や結石ができる病気で、膀胱や尿道を傷つけたり、尿道に詰まったりします。猫下部尿路疾患(FLUTD)の代表的な病気の一つ。結石は砂粒くらいの小さなものから、数cmの固まりまでさまざまです。 背中から撮った猫の泌尿器のレントゲン写真。白く映っているものが結石。腎臓、尿管それぞれに結石がみられる。 写真提供/DVMsどうぶつ医療センター横浜 渡邊俊文先生 (元 麻布大学附属動物病院) 猫に多い代表的な結石の種類は、オシッコがアルカリ性に傾くとできやすく、比較的若い猫に多い「ストルバイト」と、中~高齢の猫に多い「シュウ酸カルシウム」の2つです。オシッコの中にマグネシウム、リン、カルシウム分などのミネラル成分が増えたり、尿のpHバランスが崩れたりすることで結石ができやすくなります。猫がもともとあまり水を飲まずに濃度の濃いオシッコをすることも原因の一つで、猫自身の体質