この動きのきっかけとなったのが、20代の女子陸上選手、ハナさんとカオルさん(いずれも仮名)が今夏、日本陸上競技連盟(陸連)に相談を寄せたことだ。2人ともツイッターのアカウントを持ち、性的な画像を送られるなどの被害に遭ってきた。2人に性的被害の実態や撲滅への思いを聞いた。(全2回の1回目。後編を読む) ◆◆◆ ツイッターのダイレクトメッセージで性的な画像 ――おふたりはこれまで、どのような被害を受けてきたのでしょうか。 ハナ 大学生の時に、目の前の観客席に座っていた人が、私のおしりをどアップで写していて、そういう人もいるんだと知りました。年々、性的な言葉を書かれてネットに載せられている自分の写真を目にすることが増えたり、性的な画像をツイッターのダイレクトメッセージ(DM)で送られたりっていうのがありました。 カオル 私も同じように、写真にひわいな言葉を付けてアップされていたり、直接DMで、男