以前、枡野浩一という歌人が「かんたん短歌blog」というブログで短歌の指導を行っていたらしい。 その2004.04.22分に以下のような講義があった。 ここでちょっと講義。 べつに枡野浩一ひとりで確立した文体ではないと思いますが、昔こんな短歌をつくりました。 冗談はさておきという一言で気づきましたよ 冗談ですか (枡野浩一) ……で、佐藤真由美さんがその文体を引き継いで、こんな傑作をつくりました。 この煙草あくまであなたが吸ったのね そのとき口紅つけていたのね (佐藤真由美) この傑作をわざと失敗作につくりかえると、こうなります。 口紅のついた煙草をあくまでも俺が吸ったと言い張る男 (失敗作) ね、駄目でしょう? この失敗作を私は「あらすじ短歌」と呼んでいます。 新聞歌壇なんかには、「あらすじ短歌」と呼びたい作品がたくさん掲載されています。皆さんはぜひ、「あらすじ短歌」からの脱却をめざして