安冨歩(東京大学 東洋文化研究所 教授) 今日、映画館ラピュタ阿佐ヶ谷にある劇場ザムザ阿佐ヶ谷で、新宿区議の依田花蓮さんとお話した。そのなかで、私の考えがまとまったので、ご報告する。 最初に、要旨をまとめておこう。 存在するのは、差別という暴力である。 被害者がその暴力を内在化すると、自傷あるいは他傷が生じる。 この暴力から生じる傷は実在する。 この傷から生じる痛みは実在する。 この傷がコミュニケーション的に治癒し得ないのであれば、医学的治療(ホルモン投与や性器変形手術)を施すしかない。 社会的暴力によって発生した傷の治療には、当然、保険が適用されるべきである。 ★私が参議院議員になれば、戸籍の性別変更の暴力的条項の改正を目指す。 ★私が参議院議員になれば、この傷の治療の保険適用を目指す。 以前から私は、LGBTなど存在しない、と主張してきた。存在するのは、性自認や性的指向を口実にした差別