「オリンピックはいい思い出で終わりました。メダルはないんですけどね」。5度目の五輪となったフリースタイルスキー、女子モーグルで4位となった上村愛子のコメントにメダルの重みを考えさせられた。そしてメダルがないということは"負け"なのか、とも。 上村の五輪成績は7位、6位、5位、4位、そして4位。メダルに縁がない。ワールドカップ(W杯)などの実績の割に、勝ちきれなかったのは事実だが、あっさりメダルを手にした人より、人の心をひき付けるものがある。世の中の多くの人生において、なんらかのメダルを手にする人は一握りで、大半は"4位止まり"だからかもしれない。 ■皆川のトリノ回転は「松の4位」 4位に値打ちはないか。考えるヒントになる例を残した人が上村の一番近くにいた。夫のアルペン選手、皆川賢太郎だ。この五輪の代表の座を逃し、引退を表明した。 メダルこそとれなかったが、2006年トリノ五輪の回転4位は日
為末大学 オリンピックを考える◆為末大(ためすえ・だい)1978年(昭和53年)5月3日、広島市生まれ。広島皆実高-法大。400m障害で世界選手権で2度(01年、05 年)銅メダル。五輪は00年シドニー、04年アテネ、08年北京と3大会連続出場。自己ベストの47秒89は、現在も日本最高記録。12年6月の日本選手権 で現役引退。現在は社会イベントを主宰する傍ら、講演活動、執筆業、テレビのコメンテーターなどマルチな才能を発揮。爲末大学の公式サイトは、http://tamesue.jp/ 毎回起こることだけれど、選手が結果を出せなかったとき、批判が出る。その批判の中には「選手の強化費は国費から出ているものだから、当然選手は結果を出すべきだ」というものがあるが、いったい、どの程度選手には強化費が使われているのだろうか。 強化費に関して計算の仕方にさまざまな考え方があるので、どの程度、正確なのか分か
ソチ五輪で日本人選手の活躍が期待される中、「明治天皇の玄孫」竹田恒泰氏による選手への「注文」が賛否両論を呼んでいる。 2014年2月7日(日本時間8日未明)に開幕したソチ五輪。87か国・地域から約2900人の選手が集い、日本からは国外開催の冬季五輪としては史上最多となる113人の選手が参加している。 「国費」使われる以上「いい思い出になりました」は厳禁? すでにスノーボード男子スロープスタイルの角野友基選手(17)や、フリースタイルスキー女子モーグルの上村愛子選手(34)は表彰台を逃したものの、国内ではスキー・ジャンプ女子の高梨沙羅選手(17)ら注目選手のメダル獲得をはじめ、日本選手団の活躍に期待感が高まっている。 そうした中、明治天皇の玄孫で日本オリンピック委員会(JOC)会長・竹田恆和氏の息子でもある竹田恒泰氏が8日、ツイッターで口を開いた。 そこでは、「メダルを取る可能性がある日本選
外国出身力士としては戦後2位タイのスロー記録で新十両となった阿夢露=福岡市西区の阿武松部屋宿舎で2011年11月30日、小林悠太撮影 大相撲のロシア出身力士、阿夢露(あむうる、28)=本名イワノフ・ニコライ・ユーリィビッチ、阿武松部屋=がこのほど、新十両昇進を決めた。02年夏場所から所要57場所での昇進は、外国出身力士としては、元十両・若東(58場所)に次ぐ戦後2位タイのスロー出世で、念願の関取の座をつかんだ。 18歳で来日。姉の夫が日本人だったことから角界入りを勧められた。ボクシング経験はあったが、ロシアのテレビで相撲を見て「圧力があってすごい」と魅力にとりつかれた。しこ名はロシアのアムール川にちなみ「夢を持ってロシアから阿武松部屋に来た」という意味を込めた。夢は「大関、横綱になること」だ。 昨秋、左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂する大けがをした。九州場所と初場所は休場。師匠の阿武松親方
外国出身力士としては戦後2位タイのスロー記録で新十両となった阿夢露=福岡市西区の阿武松部屋宿舎で2011年11月30日、小林悠太撮影 大相撲のロシア出身力士、阿夢露(あむうる、28)=本名イワノフ・ニコライ・ユーリィビッチ、阿武松部屋=がこのほど、新十両昇進を決めた。02年夏場所から所要57場所での昇進は、外国出身力士としては、元十両・若東(58場所)に次ぐ戦後2位タイのスロー出世で、念願の関取の座をつかんだ。 18歳で来日。姉の夫が日本人だったことから角界入りを勧められた。ボクシング経験はあったが、ロシアのテレビで相撲を見て「圧力があってすごい」と魅力にとりつかれた。しこ名はロシアのアムール川にちなみ「夢を持ってロシアから阿武松部屋に来た」という意味を込めた。夢は「大関、横綱になること」だ。 昨秋、左膝前十字靱帯(じんたい)を断裂する大けがをした。九州場所と初場所は休場。師匠の阿武松
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く