<後編はこちら> オリジナル、SF、そして全編オール3DCG――。企画立ち上げ当時の映像業界では「当たらない」と言われた3要素をすべて兼ね備えていた劇場アニメ『楽園追放 -Expelled from Paradise-』。しかし蓋を開けてみれば、公開同日発売の数量限定BDが初週で完売、わずか13館での上映にもかかわらず興行収入は約2ヵ月で1億8000万円を超えるヒット作となった。 まさに三重苦からの大逆転劇を仕掛けたのは、今作が初プロデュース作品となる野口光一氏(東映アニメーション)。元々、VFXの専門家として名の知られていた野口氏だが、突如会社からプロデューサーへの転身を求められ、徒手空拳で未知の役職に挑んでの第1作だった。 自らの内側にある壁を壊すことで成長してきたクリエイターが、初めて自分の外にある壁――社会を乗り越える必要に迫られたとき、“負けが許されない40代の新米プロデューサー
史上最悪の闇サイト「Silk Road」黒幕裁判 (1) 「麻薬版eBay」の解明は進むか? 2015年1月13日、世界一悪名高い薬物販売サイト「Silk Road(シルクロード)」の黒幕として起訴されていたロス・ウィリアム・ウルブリヒト容疑者(Ross William Ulbricht)の裁判がついに始まった。米連邦検事はウルブリヒトが麻薬密売、コンピューター・ハッキング、マネーロンダリングを共謀して莫大な利益を得たと主張。一方のウルブリヒトは、同サイトの開設に携わったことを認めたものの、その運営には関与していないと語り、全ての容疑を否認している。 ウルブリヒトがFBIに逮捕されたのは2013年10月、刑事告訴されたのは翌年2014年2月だった。FBI捜査官のChristopher Tarbellは、訴状の中で次のように記している。「ウルブリヒトは『Silk Road』の名で知られる闇の
角川アスキー総合研究所と総務省は2月6日、昨年7月から行っている「異能(inno)vationプログラム」(関連記事)についての中間報告を東京・秋葉原で行った。 異能vationプログラム(通称“変な人プロジェクト”)では、10件の枠に対し710件の応募が。この倍率は、東大・ハーバードの競争率(高くても20倍以内)をはるかに超える70倍の競争率となる。採択されたのは、石橋誠氏、落合陽一氏、崎洋佑氏、瀬尾拡史氏、武井祥平氏、谷口和弘氏、藤堂高行氏、徳田貴司氏、福原志保氏、安田隆宏氏の10人。 (左から)石橋誠氏、落合陽一氏、崎洋佑氏、瀬尾拡史氏、武井祥平氏、谷口和弘氏、藤堂高行氏、徳田貴司氏、福原志保氏、安田隆宏氏 報告発表会には衆議院議員の新藤義孝氏と伊藤達也氏、総務審議官の櫻井俊氏が出席。前総務大臣でこの企画を立てた当時の担当大臣でもあった新藤氏は、「政府が行う公募で事前に電話で問い合わ
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