米Frost&Sullivanはシンガポールで,現地時間2009年6月12日,アジア太平洋地域のネットワーク・セキュリティ市場に関する調査結果を発表した。それによると,2009年の売上規模の対前年成長率は6.5%にとどまる見通し。2008年の同市場の売上げ規模は,前年比17.9%増の18億1000万ドルだった。しかし,2009年から2015年にかけては年平均成長率(CAGR)7.5%で拡大し,2015年末には約30億ドルの売上規模になる見込みという。 Frost&Sullivanのインダストリ・マネージャArun Chandrasekaran氏は,「景気の先行きが不安なために企業が支出に慎重になっているのは事実だが,ネットワーク・セキュリティへの投資を重視するという企業の姿勢に変わりはない」と述べる。同氏によると,大半の企業は,ITのセキュリティに対する投資を縮小することによるコスト削減効