6.Java開発におけるオブジェクトモデリングの意義 以上、UMLとJavaの関係についていろいろな側面から見てきました。UMLによる設計モデルとJavaプログラムの相互変換は、かなり自動的に行うことができるようになってきたといえるでしょう。つまりUMLを使った設計は、半分はJavaプログラミングであると考えられます。逆に、Javaプログラミングはオブジェクトモデリングそのものであるという考え方も成立するでしょう。そうすると、UML設計をせずにいきなりJavaプログラミングをするというアプローチにも説得力があります。 もちろん小規模のプログラムでは、Javaプログラミングだけでも十分に機能します。しかし、ある程度の規模の製品を複数メンバーのチームで開発する場合は、UMLのモデリングなしでは考えられません。それは、ソースコードしか存在しない開発では、メンバー間でモデルの共有ができないからです