3月から新会社での事業再生を目指す書店チェーンのフタバ図書(広島市西区)が金融機関から計235億円を借り入れていることが12日、関係者への取材で分かった。借入先は銀行など17機関で、それぞれが9割の債権を放棄することで合意したとみられる。地場の大手チェーンの再生を優先するため、金融機関が協力した格好だ。 複数の関係者によると、融資したのはメインバンクのもみじ銀行(中区)などの地場金融機関や四国、九州の銀行、メガバンク、政府系金融機関など。額はそれぞれ数億~三十数億円に上る。放棄した債権は多くの金融機関が2020年3月期決算までに損失を計上したとみられる。