A「優勝決定直後の10月2日は、キクにとって悲しい日だったと思う。カープに同期入団した同級生の土生(はぶ)翔平外野手(29)が戦力外通告を受けた。そこで、広島市街地から車で約1時間の場所で土生選手を囲んで食事をすることになった。 昔から時間にはキッチリしているキク(菊池の愛称)だけど、この日に限って集合時間になっても現れない。土生選手もこれにはさすがにちょっと怒っていた。すると1時間くらいしてから『ごめんゴメン!』と頭をかきながらキクが到着したんだ」 C「あのとき僕はキクと一緒にいたんだけど、遅刻したのは、あるモノを準備していたから。土生選手が“第2の人生”を歩むにあたって使えるようにと、一流ブランドの名刺入れ、パスケース、書類バッグの3点を購入してプレゼント。派手だと持ちにくいと考えて、目立ちにくい色を選んで、それぞれに“S・H”のイニシャル入れてもらっていた。 待ち合わせの場所へ向かう