学校法人「森友学園」との国有地取引に関する決裁文書改ざんに続き、財務省による隠蔽(いんぺい)工作が、新たに発覚した。 同省理財局職員が、学園側に虚偽説明を求めたのは、佐川宣寿(のぶひさ)・理財局長(当時)の国会答弁とのつじつまを合わせるためだったとされる。次々に明らかになる国会軽視の態度に、与党議員からも怒りの声があがった。 「都合の悪いことは覆い隠す隠蔽が起きている」「バカか、本当に」。9日午前に開かれた参院決算委員会で、財務省の太田充理財局長から口裏合わせの依頼について説明を受けた自民党の西田昌司議員は、こう吐き捨てた。 理財局職員が学園の弁護士に「『ごみ撤去の費用が相当かかった気がする。トラック何千台も走ったような気がする』という言い方をしてはどうか」と電話で打診したのは、昨年2月20日だった。