米民主党の重鎮で知日家のダニエル・イノウエ上院議員は22日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について「米国の忍耐にも限界がある」と述べ、鳩山由紀夫首相が約束した5月の決着を強く促した。次の日米首脳会談は普天間問題の決着が前提になると指摘。オバマ大統領が任期中に被爆地広島を訪問するとの見通しも示した。 米議会内で日本記者団のインタビューに応じた。 イノウエ氏は普天間問題について「米国は辛抱強く対応すると決めた。だが問題が長引いた場合、忍耐がいつまでも続くと考えない方がいい。限界がある」と語り、今月官邸で首相と会った際に5月の決着を直接保証されたことを紹介した。同時に日本政府の検討作業が現行計画に行き着くことに期待を表明した。(共同)