ブレードサーバや仮想化技術の登場以来、企業システムの統合はさまざまな手法で行われている。しかし、その実はといえば、ハードウェアを集約したところで止まっていたり、運用管理が統合されていなかったりといった様子であることが多い。将来的にも価値が下落しないシステムを構築するためのベストプラクティスというのは意外に企業には知られていないのが現状なのだ。 前回までは、企業がシステムの統合へと向かっている現状の背景となる課題、それに対しアプリケーションを動かす統合基盤を構築することの有効性と、それを実現するHPアダプティブ・インフラストラクチャおよびOracle Gridソリューションについて紹介した。今回は、単にハードウェアだけでなくその上にあるデータベースさらにはアプリケーションの実行環境となるミドルウェア全体を統合することを目的にシステム統合をとらえ、そのためのシステムの構成とその具体的ステップ、