建築家ムッソリーニ―独裁者が夢見たファシズムの都市 作者: パオロニコローゾ,Paolo Nicoloso,桑木野幸司出版社/メーカー: 白水社発売日: 2010/04メディア: 単行本 クリック: 89回この商品を含むブログ (11件) を見る ファシズム建築は、独裁者のメガロマニアックな建築として、スターリン建築や将軍様建築みたいなものと共に、でかいだけの俗悪で個人を無視したシンボリックな目立つ醜い建築だと言われることが多いんだけれど、シュペアーのベルリン計画なんかもそうだったように、ファシズム建築は実はそんなに悪くない。テラーニなんか、評価されるのはよくわかる。 著者はあんまり教条的にファシズム建築を見ないで、ちゃんとそれ自体として見る一方で、そこにムッソリーニが自分でもかなり深く首をつっこんであれこれ様式に口だししたりコンペの審査をやったりしていることも示し、それとファシズム思想(