昨夜見た夢について書く。 私は初老の男と街中を歩いていて、初老、というと白髪頭の紳士という感じだが、黒髪で毛は薄く、だからといって品がないわけでなく、 「君、○○○は読んだかね?」 なんて言ってきた。男は国語の教師か、あるいは大学の教授で、一方私は高校生である。しかし私は夢の中では私なので、私は高校生の私を見ることができない。だから三十代の私かもしれない。 私は受験生であり、得意科目は古文である。しかし実は得意だと男の方が思い込んでいるだけの話で、私は本当は得意でもなんでもなかった。「○○○」は、古文学習の、とあるテキストの名前で、古文が好きなら、是非読めという意味合いなのである。この、「○○○」について、私が覚えていられたら、起きてからそれを読もうという気にもなったが。しかし、「○○○」は、最初から○○○だった気もする。 私たちは屋根のある歩道を歩いていて、人が多かったかは忘れたが、私は