日本で開発されたオープンソースのJavaアプリケーション・サーバーSeasarが注目を集めている。外国為替取引システムやテレビ会議システムなど,既にいくつかの実際の業務システムに採用されている。軽量コンテナ,アスペクト志向など最先端の技術を実装しているが,その目的は「新しい技術を追いかけるのではなく,実案件の課題を解決する」ことにあるという。Seasarを開発した比嘉康雄氏に,開発の経緯やその思想について聞いた。(聞き手はIT Pro編集 高橋信頼) ――Seasarを利用するユーザーが増えています。 2004年5月にSeasar2をリリースしたのですが,既に沖縄の土居さんという方が,テレビ会議システムに利用しておられます。ほかにも既にユーザーにシステムを納品したという方もいます。 Seasarの前バージョンはマネースクウェア・ジャパンのインターネット外国為替取引システム(関連記事)に使わ