国土交通省は9日、国内98空港のうち資料が存在する75空港の需要予測と実績(08年度)を発表した。需要予測を上回ったのは羽田、名古屋、那覇など8空港にとどまり、9割にあたる67空港で実績が需要予測を下回った。甘い需要見通しで不採算の地方空港が乱立された実態が浮き彫りになった。 実績が需要予測を上回ったのは、那覇(達成率118%)、名古屋(同109%)、羽田(同103%)のほか、旭川、庄内、岡山、長崎、熊本の計8空港。国管理空港としては、稚内(同28%)、宮崎(同34%)、北九州(同42%)などが需要予測を下回った。国交省航空局は「空港によって事情があり、一概に需要予測が甘かったとは言えない」としている。【大場伸也】