「屈辱だ。3年連続の下方修正になってしまった」 建設機械大手、コマツの藤塚主夫CFOはがっくりと肩を落とす。 コマツは10月末、2014年3月期の業績予想を下方修正、営業利益を950億円減額し、前期比4割強の増益予想から一転、微減益にとどまるとした(上図)。円安によるカサ上げ効果を除くと、実質的には18%もの営業減益に落ち込む。 勝ち組と目されていたコマツの下方修正だけに「誰も予想していなかった事態」(業界アナリスト)と市場関係者は一様にショックを隠せない。株価も急落した。 コマツにとって大きな誤算になったのは、鉱山機械需要の失速だ。 中国景気の減速で石炭など資源価格が低迷、アジア、オセアニア、中南米で需要が軒並み落ち込んだ。さらにコマツにとってボリュームの大きいインドネシアでは、急激な現地通貨安も追い打ちとなった。 コマツは当初、下期からは各地で建機への投資が徐々に戻ると見ていたものの、
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