どうしてこんなことが起こるのだろう。これを作ったのは、国際的な錯視コンテスト“The Best Illusion of the Year Contest” で優勝2回・準優勝2回の常連ファイナリスト、明治大学先端数理科学インスティテュート所長の杉原厚吉(すぎはら・こうきち)特任教授(東京大学名誉教授)である。ぜひ、こちらで動画を再生して、見ていただきたい。今年もすでに、ベスト10入りを決め、3度目の優勝なるかが注目される。 心理学と立体図形の数理が引き起こす錯覚 杉原教授は、平面画像からコンピュータに立体図形を認識させる技術を研究した。それを用い、「エッシャーの無限階段」や、「ペンローズの四角形」などをコンピュータに認識させたところ、「そのような立体は存在する」ことを発見した。「不可能立体」はここに始まる。実際にそれらは作製された。 ペンローズ四角形などは、「絵にかいた錯視」として知られて
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