≪スポーツの変/夢とカネ≫ ・・・(北陸中日新聞 09/02/23付朝刊) ここ2シーズン、ユニホームの胸部はぽっかりと空いたまま。大口スポンサー確保のため、5000万~1億円で販売した広告スペースは、現在も埋まっていない。3億円の累積赤字を生む大きな原因となっている。 J2 岐阜 球団社長兼ゼネラルマネージャー(GM)の今西和夫(67)は昨年、100社を超す県内企業を訪ねた。企業の言い分は、ほとんどが同じだった。 「不況や燃料費の高騰による業績悪化」 しかし、今西は知っていた。それだけが理由ではないことを。 「スポーツ経営を分からない人たちが暴走している。ただの道楽」。 以前、人づてに耳にした地元財界の言葉だった。 母体企業がない岐阜がプロ化へ大きくかじを切ったのが、東海社会人リーグ2部に参戦していた2005年。 J1名古屋などで活躍した森山泰行(29)が加入し、Jリーグ入りの機運が