東京電力福島第一原子力発電所では、汚染水を巡って、外部への流出などたびたびトラブルが起き、大きな問題となってきました。 【増え続ける汚染水】 福島第一原発では1号機から3号機までの3基の核燃料が溶け落ち、これを冷やすために原子炉に注がれている冷却水が高濃度の汚染水となって地下にたまっています。さらに、建屋に流れ込む地下水も汚染水を増やす原因となっていて、東京電力は、増え続ける汚染水をくみ上げて、敷地内に設置したタンクに保管しています。 【相次いだトラブル】 こうしたなか、おととし5月以降、護岸近くで採取した地下水から高濃度の放射性物質が検出されました。 建屋内の汚染水が「トレンチ」と呼ばれるトンネルを通って地下に漏れ出したとみられ、東京電力は7月になって、「汚染された地下水が海に流れ出しているとみられる」と海への流出を認めました。 さらに、翌月の8月には、敷地内のタンクから高濃度の汚染水お