メジャー移籍の意思を固めた大谷翔平(日本ハム)はアメリカでも二刀流を貫くべきなのか? 野村克也が語る! * * * 大谷の二刀流に関しては、正直、今でも気持ちは五分五分。半分は無理だろう、と。昨年はそれなりに結果(10勝、22本塁打)を出したけど、正直言うと、プロ野球をなめんなよ、という思いもある。日本ハム首脳陣も含めて、プロ野球を軽く見すぎている。常識的に考えたら、できないわね。これまでの長い歴史の中で、誰もいないわけだから。 ただ、指導者として、もっともいけないのは固定観念。ヤクルトの山田哲人の体を見て、ホームランバッターになるとは絶対、思わないもんな。ソフトバンクの柳田悠岐もそう。あのスイングは、昔なら絶対に直されていたと思う。超アッパースイングに見えるから。 でも、超スロー映像を見ると、当たる瞬間だけはレベルスイングになっていた。今の映像技術だから、わかったことだよ。常識を覆した彼