ブラックホールそのものを直接観測できる望遠鏡 アインシュタインが一般相対性理論を発表し、「重力波」の存在を予言してから100年となった2015年、アメリカのレーザー干渉計型重力波望遠鏡『LIGO(ライゴ)』が、世界で初めて重力波を直接検出することに成功した。 その歴史的な偉業には後れを取る形となったが、ここ日本でも『KAGRA(カグラ)』計画が進行中だ。岐阜県飛騨市神岡町の地中深くに大型低温重力波望遠鏡を建設し、より高精度で重力波を検出しようというものだ。 そもそも重力波とはどういうものか? アインシュタインの一般相対性理論によれば、質量を持つ物体が存在すると、それだけで時空にゆがみができる。物体が運動することで、このゆがみが波として伝わっていくのが重力波だという。 現在、宇宙から地球に伝わってくるほとんどの情報は、可視光や電波、X線、ガンマ線といった「電磁波」によるもの。電磁波は電荷の運
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