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2008年3月23日のブックマーク (3件)

  • 2008-03-16

    映画『ペネロピ』(監督:マーク・パランスキー)観賞。★★★★。 「コンプレックスについての話」、というには少し違う気がする。たしかにクリスティーナ・リッチ演じる「あなた顔がそっくりですね、豚に」(by 電気グルーヴ)という女の子がそれに向き合っていく話ではあるんだけど、基的なストーリー・ラインは「箱入り娘が自分自身の足で立つこと覚える」までを描いた『カーラの結婚宣言』なんかに近い類の作品なのである。その過程で自分が自分であることを受け入れるのが必要不可欠なだけであって。おいらはrevolution 11さんが『KISSingジェシカ』のレヴューで書かれていたことを思い出したりもした。 これを書きながら、何となく"Be proud of who you are and don't be scared!"(by Joe Queer)という言葉を思い出した。この歌詞の出典も同性愛の歌だし。ただ

    2008-03-16
    aomeyuki
    aomeyuki 2008/03/23
    ペネロピの感想
  • 深町秋生の序二段日記

    沙村広明氏の連作短編「ブラッドハーレーの馬車」を読んだ。いやあたまらない。サディズムの塊のような妖しさ満点の作品だ。 19世紀のヨーロッパの某国。富豪である貴族ブラッドハーレー家は、その国で知らぬもののいない有名な少女歌劇団を抱え、毎年のように孤児を養女として引き取っているという。恵まれない女の子の誰もが夢を見るブラッドハーレーの馬車。自分たちを迎えにきてくれることを願わないものはいない。ただ歌劇団の舞台に上がれるのはごくわずか。ずいぶんたくさんの孤児を引き取っているらしいが、舞台に上がれない多くの彼女たちは一体どこに消えたのだろう……。 酷薄とも思える冷ややか描写。展開するのはありとあらゆる性的拷問と監禁とリンチの悪夢的光景である。彼女らが連れていかれるのはブラッドハーレー家の豪奢な邸宅ではなく、華やかな舞台でもない。頻発する暴動を抑えるため、凶暴な囚人らの欲望のはけ口となるために監獄へ

    深町秋生の序二段日記
    aomeyuki
    aomeyuki 2008/03/23
    ブラッドハーレーの馬車の感想
  • 深町秋生の序二段日記

    「テキサス・チェーンソー・ビギニング」に驚いた。すごい作品じゃないか。 前作「テキサス・チェーンソー」が及第点程度だったために、ずっと見るのを忘れていた。だって今度は「レザー・フェイス出生の秘密がついに明らかに」だもん。もう野暮の極み。そんなの別に知りたくもねえよと放置していたのだ。 だがこれがうれしくなるほどサディスティック。病的。なんとも救いようのない内容。もうずっと「そうそう、これこそがテキサスチェーンソー大虐殺だよねえ」とぞくぞくしてしまった。 もうすぐ公開になるアカデミー賞作品賞の「ノーカントリー」の原作「血と暴力の国」(わかりやすいタイトル)を読んでいるけれど、これもまた異様な小説で、私が好きなテキサスのフレーバーがぷんぷん漂ってきて濡れる。 「テキチェン・ビギニング」には、前作に欠けていたサムシングがある。最初から最後まで途切れないアナーキーな磁力である。 人間の自由意志への

    深町秋生の序二段日記
    aomeyuki
    aomeyuki 2008/03/23
    テキサス・チェーンソー・ビギニングの感想