自民党の安倍総裁は20日、26日に発足する第2次安倍内閣で、下村博文元官房副長官を環境相で起用する方向で調整に入った。 同党の橋本聖子参院議員の閣僚起用も検討している。国土交通相には公明党の太田昭宏前代表を充てる意向だ。一方、自民党役員人事では、鴨下一郎元環境相を国会対策委員長とすることが固まった。 下村氏は安倍氏の側近で、2006年に発足した第1次安倍内閣では官房副長官を務めた。環境省は、放射性物質を取り除く除染を担当し、原子力規制委員会を外局に持つ。安倍氏は周辺に「原発政策は重要だ」と語っており、自らに近い下村氏を環境相に起用することで、原発事故対応を重視する姿勢を示す狙いがあるとみられる。 橋本氏は冬季五輪のスピードスケート銅メダリストで、文部科学行政に詳しい。「参院枠」での入閣となる見通しで、文部科学相や少子化相に推す声がある。