金融版シェンゲン協定(Schengen Agreement)という概念が浮上しています。 これはギリシャやイタリアのようにEU内のある国の国債の人気が離散し、その結果、自力で借金の借り換えを出来なくなった場合、他のEU加盟国がケース・バイ・ケースで各個に相互救済協定を結ぶというコンセプトです。 なお現段階ではこの概念はきわめてぼんやりとしたブレーンストーミングの段階であり、今週のEU蔵相会談などでより具体像が詰められてゆくものと思われます。 シェンゲン協定とはEUの二国間でのパスポート検査廃止の取り決めであり、ベルギー、フランス、ルクセンブルグなどの隣接する国々同士の間で、そもそも昔から検問という行為が定着していなくて自由に人々が行き来している現状を追認するカタチで「それじゃパスポート検査は無しということにしましょう」ということを決めた協定です。 これは欧州の基本条約からみると例外的な存在
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